I スリランカ人の一般的な特徴

1. 温厚で親しみやすい性格
スリランカ人は一般的に穏やかで非常にフレンドリーな人が多く、初対面でも笑顔で接してくれることが多いです。ホスピタリティ精神が強く、訪問者を歓迎する文化があります。男性も細かい心配りができる人が多いようです。

2. 家族を大切にする
家族との絆が非常に強く、大家族で暮らすことも珍しくありません。親や祖父母を敬う文化が根付いています。

3. 宗教心が深い
スリランカでは仏教徒が多数を占めていますが、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教も存在します。宗教行事や儀式が日常生活に深く関わっており、信仰心が強い人が多いです。

4. 伝統と文化を重んじる
伝統衣装(例:サリーやサロン)を着る機会も多く、祭りや儀式を大切にしています。アーユルヴェーダなどの伝統医療も根強く残っています。

5. 多言語話者
公用語はシンハラ語とタミル語ですが、英語も広く使われています。教育水準が比較的高く、英語を話せる人が多いのも特徴です。

II スリランカ人が日本の介護業界に適応できる理由

上述のようなスリランカ人の特徴から、日本の介護業界にも適応できる方が多いです。
1. 文化的に家族介護に慣れている
スリランカでは家族が高齢者を介護するのが一般的で、介護に対する抵抗感が少ない傾向があります。これは日本の介護現場でも役立つ素養です。

2. 宗教的・精神的な価値観が介護に活かされる
仏教的な価値観(思いやり、忍耐、尊敬)を持つ人が多く、介護の現場で求められる心構えと一致する部分があります。

3. 英語力が比較的高い
スリランカでは英語教育が広く行われており、日本人よりも英語を話せる人が多いです。これは日本での研修やマニュアル理解に役立ちます。

4. 日本との交流が進んでいる
JICAなどの国際協力機関を通じて、日本の介護技術や制度を学ぶ機会が増えており、研修を受けた人材が日本で働くケースも増えています。

III スリランカの介護状況について

 さらに他の東南アジアの国とは少し事情が違っていて、スリランカでは高齢者(60歳以上)の人口が2023年時点で約370万人、総人口の17.2%を占めており、2045年には21%に達すると予測されており、高齢化が進行し介護ニーズが高まっております。また平均寿命も延びており、女性で78.5歳、男性で73.5歳といわれ、長寿化に伴う介護ニーズが急増しています。
 求職者の中にもスリランカの介護施設で働いていたという方も時々いらっしゃいます。もちろん日本の介護サービスとは違いますが、仕事に慣れるのは早いでしょう。
 タイミングや状況によっても違いますが、介護経験者を雇用できる可能性が高いというのは、非常に魅力的なのではないでしょうか。

ぜひ、特定技能(介護分野)のスリランカ人材の採用をご検討ください。