物流倉庫(倉庫管理)」「廃棄物処理」「リネン供給」の3分野を追加
2025年5月、政府は在留資格「特定技能」の対象分野に「物流倉庫(倉庫管理)」「廃棄物処理」「リネン供給」の3分野を新たに追加する方針を発表しました。これは、深刻化する人手不足への対応と、技能実習制度からの円滑な移行を目的としたものです。 物流倉庫業界では、EC市場が拡大したことにより、商品の入出庫や在庫管理、ピッキングなどの業務において人材不足が深刻です。
特定技能制度は2019年に14分野で開始され、2024年には自動車運送業や鉄道などが追加され、今回の追加により、対象分野は19分野に拡大されます。新分野では、日本語能力の要件が比較的緩やかであるため、外国人材にとっても参入しやすい環境が整いつつあります。
2025年の閣議決定を経て、制度の運用開始は2027年を予定しており、それまでに企業側には受け入れ体制の整備や支援機関との連携、多言語対応などが求められます。
今後も社会のニーズに応じて、特定技能制度は柔軟に見直されていくと思われます。